セミナーCARFセミナー
開催日：2025.9.17（水）
第68回CARFセミナー：IFRSと日本の会計制度 (20)
開催日時
2025年9月17日（水）18：00 – 19：30（事前申込制）
会場
東京大学経済学研究科学術交流棟（小島ホール）1階 第2セミナー室
https://www.carf.e.u-tokyo.ac.jp/access/#campusmap
開催言語
日本語
報告者
縄田 寛希 氏（北九州市立大学 経済学部 経営情報学科 講師）
報告タイトル
四半期財務報告と利益調整
セミナー要旨
2024年4月1日から上場会社の四半期報告書が廃止され、四半期決算は四半期決算短信に一本化されることとなりました。その背景には、高頻度の財務報告がもたらす短期主義的行動や決算業務負担とタイムリーな情報提供機能という情報作成のコストベネフィットに焦点が当てた政策的議論があります。ところが、四半期開示制度は証券市場にとってタイムリーな情報を提供するだけではなく、期中における経営者の裁量的行動を事後的に明らかにする機能も有している可能性があります。本セミナーでは、四半期財務報告を利用して経営者行動を明らかにするとともに、四半期報告書の廃止や四半期レビューの任意化によって今後どのような影響が表れうるか考察します。
講師プロフィール
北九州市立大学経済学部講師。2025年一橋大学大学院経営管理研究科博士後期課程修了。同年4月より現職。主著に、『四半期報告利益を用いた利益調整行動の分析』（2024年度証券アナリストジャーナル賞）がある。