ワーキングペーパー

数量ファイナンス

J-series

作成:

番号:CARF-J-042

3ファクター・モデルによる長期商品先物・先渡し契約の評価とヘッジ (FSAリサーチ・レビュー2007( 2008年3月発行)pp.159-188に掲載)

著者:白谷健一郎/高橋明彦/福西洋介

Abstract

本論文では "stochastic mean-reversion" を用いた3ファクター・モデルを構築するとともに,商品先物価格の解析解を導出した.さらに,Schwartz(1997)等の金利やコンビニエンス・イールドを明示的に含むモデルとの関連について検討し,ある仮定の下において商品現物価格の変動過程のみに基づく我々のアプローチと,彼らのアプローチの対応関係を示した.次に,我々のモデルから推定された原油(WTI)及び銅(Copper)の商品先物価格が,実際に取引可能な先物価格に対する高い再現性を有することを示し,さらには,長期の先物・先渡しに対しモデルに基づき適切なヘッジポートフォリオを組むことにより,効率的なヘッジが達成できることを実証及びシミュレーション分析により確認した.