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日本の部門別R&DとGDP

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この論文は,日本の研究開発投資の消費主体に着目して,研究開発投資の伸び率と GDP の成長率の関係を分析したものである。ベクトル誤差修正モデル( VECM)によると,企業部門の研究開発投資はGDP に貢献していなかった。大学部門のそれはGDPに貢献するとともに,企業部門の研究開発投資にプラスの影響をあたえていた。それにたいして,アメリカのデータでは,正反対の結果が観察された。企業部門の研究開発投資はGDP に貢献しているものの,大学部門の研究開発投資はGDPにも企業部門の研究開発投資にも有意な影響をあたえていなかった。構造方程式モデルで推定したところ,日本のデータについて,大学部門の研究開発投資の伸び率がGDP成長率に貢献するという結果は頑健であった。
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