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【出版情報】金融システムの経済学(植田健一教授)

 

植田 健一(著/文)
 
256ページ
定価 税込 2,860円(本体価格 2,600円)

紹介

経済活動の根底を支える「金融システム」を、経済学の視点で丁寧に解説する一冊です。
経済学の理論・実証分析に基づいて理解することで、金融と金融システムの本質、経済との関係やより効果的な制度とは何かを考えるための思考の軸を身に付けることができます。

著者は、2000~14年に国際通貨基金(IMF)で勤務し、金融システムに関する議論の最前線で活躍し、2014年に帰国して東京大学で教鞭をとる、世界で活躍する研究者です。

2007~08年に発生した世界金融危機を経て、世界中で金融と経済活動を支えるための制度や規制として何が望ましいのかについて多様な議論が交わされ、今日に至るまでさまざまな改革が進められてきました。
本書では、より効果的に経済を促進する金融システムを実現するためには何が必要で、どのような視点で改革を進めるべきか、またフィンテックの興隆やデジタル化などを通じて、金融はどのように変わっていくべきなのかについて、経済学の理論・実証分析にじっくり基づいて考え、そのエッセンスを解説していきます。

金融システムの戦後のあゆみと最新事情を深く理解することを通じて、経済学の基礎理論(一般均衡理論)や近年までの実証研究の成果も学べる一冊です。

目次

第1章 金融システムのあゆみ――規制と国際化・自由化の変遷
第2章 金融自由化・国際化と経済成長
第3章 金融深化の意味――理論に基づく定量的分析と厚生評価
第4章 一般均衡理論――金融と効率性の基礎
第5章 不完全情報と一般均衡理論
第6章 債権契約の一般均衡理論
第7章 金融システムが家計に与える影響に関する実証分析
第8章 金融危機の理論と実証
第9章 大きくて潰せない問題――Too Big to Fail
第10章 複合的な金融危機と金融自由化後の制度設計
第11章 デジタル・ファイナンス
第12章 デジタル・カレンシー時代における貨幣の本質と、中央銀行の役割の再考

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