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日本銀行による国債購入がイールドカーブに与える影響

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日本銀行による大規模な国債購入が現状水準となった2014 年11 月以降(所謂QQE2 開始以降)について、その国債購入がイールドカーブに与えた影響を定量的に分析した。 今回の分析の特徴は、イールドカーブの変動要因分析で従来からよく用いられてきたイールドカーブの「レベル変化(パラレルシフト)」とその「(長短)スプレッド変化」の2つの変動要因(以下、「レベル要因」と「スプレッド要因」)に加え、市場が期待する国債の流通市場への純供給額(期待純供給額)をその変動要因の一つとして加えたことである。更に、各時点の国債の市場流通量(発行額マイナス日本銀行保有額)もその変動要因の一つとして加えた。以上4 つの変動要因の影響を時系列で統計的に推計した。 今回の分析により、日本銀行による国債購入額の変更が超長期国債利回りに特に大きな影響を与えること、金融政策を変更する度にその影響が大きくなっていること等が明らかとなった。従って、現行の金融緩和策の出口の際は残存期間が長い国債利回りが特に大きな影響を受けることが予想される。 さらに原論文の内容に加え、新たに平成30 年度国債発行計画に関する現実的なシナリオ分析を追加した。
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