金融システム
J-series
作成:
番号:CARF-J-097
複数種財取引のオークションについての経済学実験:逐次一位価格入札、時計入札、VCGメカニズムの比較分析
Abstract
複数種財をオークションによって売却する状況について実験をおこなった結果を、
効率性、売り手収入、入札者利益などの観点から説明する。2財を2入札者によって競
う取引状況を、逐次一位価格入札、時計入札、VCGメカニズムについて比較し、アン
ケート調査もおこなった。各入札者は、相手の金銭的利得構造を知らないことを仮定し
て、代替的評価と補完的評価の様々な組み合わせについて実験した。アンケートによる
意識調査とは対称的に、実験においては、VCGメカニズムはおおむね好結果であるが、
時計入札はExposure Problem の弊害が顕著であることを示した。